3D CADは何を使う?Fusion360がおすすめな理由

Fusion360

今回は製造業向けのCADでシェアを大きく伸ばしているFusion360がなぜおすすめなのかお伝えしようと思います。

Fusion360はAUTODESKが提供している製造業向けのCADです。

3D形状の作成はもちろん図面作成、解析に加えてCAMも搭載しており、加工データの作成まで1つのソフトで可能なんです。

では、具体的に何がおすすめなのか詳しく見てみましょう。

おすすめの理由

  1. 価格が安い
  2. 機能が豊富
  3. 作成履歴が残り修正が簡単
  4. クラウド上にデータを保存できる(2022時点では容量制限なし)
  5. データの共有機能が充実している
  6. 様々な形式のファイルの読み込み、書き出しが可能
  7. 常に最新バージョン(最新の機能)を使用できる

では1から順番に解説します。

価格が安い

何と言ってもこの理由が大きいです。

個人利用の場合は無料で使えます。
学生やNPO法人の職業訓練目的での無料も無料です。(利用申請が必要です)

商用利用の場合は

  • 1ヵ月 ¥7,700
  • 1年間 ¥61,000

25%引きや30%引きのセールが行われていることがあります。
購入予定の方はこまめにチェックすることをオススメします。

高いと思われる方も多いかもしれませんが参考までに他のCADの価格を紹介します。

CADの種類1年間の使用料備考
CATIA¥1,000,000ライセンス種類により変動あり
初期費用+年間使用料
SOLIDWORKS¥200,000ライセンス種類により変動あり
Fusion360¥61,000

CATIAやSOLIDWORKSは個人、中小企業で維持するのは難しい金額ですね。

一方、Fusion360は個人や中小企業でも手が出せる金額ではないでしょうか。
使いこなせるか自信がないなという場合、数ヵ月だけ契約して試してみるのも良いですね。

個人の方は使い方を覚えるまでは無料で利用し、仕事で使えるぐらいまで習得できたらお金を払って使うなんて使い方も可能ですよ。

機能が豊富

高いCADはたくさんの情報をファイル内に記録し、利用者が記録した情報を確認できます。
ですがその記録した情報の全てが必要かと言うとそうとも限りません。

Fusion360は必要最低限の情報を画面上に履歴として残してくれています。
15年以上様々な部品を作成してきましたが、不足しているなと感じることは滅多にありません。

3Dモデルの作成依頼にも充分使えるCADです。

作成履歴が残り修正が簡単

2でも書きましたがFusion360は必要最低限の作成履歴が残ります。
作成時の設定や数値の情報も残る為、情報を変更することで簡単に形状修正が可能です。

安価なCADには履歴が残らないものも多いのですが、履歴が残るか残らないかで修正のスピードは点と地ほどの差が出ます。

CADの仕事依頼を受ける場合は作業効率を考えると断然履歴が残る方が効率が良くなります。

自分で部品を設計する場面でも頻繁に形状変更を繰り返しますので、履歴が残るのは必須とも言えます。

クラウド上にデータを保存できる

2022年時点ではFusion360のクラウドはなんとデータの容量制限がありません。

無制限というと語弊があるかもしれません。詳しくはFusion360のデータは保存し放題、Fusion360以外のデータ保存は制限が付きます。

クラウドにデータを保存できる為、様々な場所、端末からデータの作成、編集が可能です。

その分情報漏洩の危険も高まる為、お客様のデータを取り扱う際にはクラウドは使用しない等の判断も必要になってきますね。

クラウドを使用せず、別の場所に保存もできます。その際はアセンブリ、図面が作成できない等の制限がありますので、基本的にはクラウド利用前提のCADとなっています。

データの共有機能が充実している

Fusion360はクラウド上にデータを保存します。

クラウドに保存されている為、離れた拠点にいるメンバー間でのデータ共有、お客様とデータを共有しながらの開発といった使い方も可能です。

簡単にデータを共有できますが、その分機密情報の漏洩のリスクが高いことは理解しておく必要がありますね。

様々な形式のファイルの読み込み(インポート)書き出し(エクスポート)が可能

読み込みできるのは中間ファイルと呼ばれるSTEPやIGES形式のデータはもちろんのこと、驚くのはCATIAやsolidworksのデータ、そのまま開くことができるのです。

他のCADでは一度STEP等に変換してから読み込む必要がありますが、Fusionはダイレクトに読み込みできるんです。

書き出しはSTEPやIGESの他、3Dプリンター出力時に使用するSTL形式での保存も可能です。

種類ファイル形式(拡張子)
インポート(読み込み).3dm,.asm,.cam360,.CATPart,.CATProduct,.dwg
.dxf,.f3d,.fbx,.g,.iam,.ige,.iges,.igs
.ipt,.neu,.obj,.prt,.sab,.sat,.skp,.sldasm
.sldprt,.smb,.smt,.ste,.step,.stl,.stp
.wire,.x_b,.x_t,.123dx
エクスポート(書き出し).f3d,.ipt,.dwg,.dxf,.fbx,.igs,.iges,.obj
.sat,.skp,.smt,.stp,.step,.stl

データ形式の変換目的のために変換用のソフトを使っている企業もありますが、
Fusionで事足りてしまうかもしれません。

常に最新バージョン(最新の機能)を使用できる

Fusion360は最新状態のバージョンを使い続けることができます。

同じCADでも新しいバージョンで作成したファイルを古いバージョンで開こうとすると「開けない・・」なんてことが起こります。

そうなんです。同じCADでもこういった問題が起こります。

お客様に合わせて複数のバージョンを揃えていることもありますね。

その点Fusion360はソフトフェアの更新がある場合には更新があることをCADの画面上で知らせてくれます。

更新後に「あれっ新しいアイコンが追加されてる」「今までできなかったことができるようになっている」といったことがあります。

これも常に最新バージョン(最新の機能)を使えるFusion360のメリットです。

まとめ

昔は企業でしか購入できなかった高機能なCADを個人や中小企業が利用できる時代が来ました。

個人向けの3Dモデル作成の仕事はまだまだ少ないですが、Fusion360の出現により今後は個人向けの仕事が増加するはずです。

副業でFusion360を使って仕事をするフリーランスの方も増えると予想されます。

興味のある方はこの機会にぜひチャレンジしてくださいね。

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